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登録有形文化財に名張の保田家住宅主屋など2件
国の文化審議会(宮田亮平会長)は11月21日、文化審議会文化財分科会で登録有形文化財(建造物)133件の新登録について下村博文文部科学大臣に答申した。うち名張市のものは同市上本町の保田家住宅主屋と保田家住宅蔵の2棟で、登録されれば同市の登録有形文化財は15件になる。【答申された保田家住宅主屋=名張市教育委員会提供】
保田家は初瀬街道から宇流冨志禰神社(同市平尾)への参道沿いにある商家。江戸時代より続く藍染店であったとされ、主屋、蔵ともに1876年(明治9年)ごろ建造。主屋は木造瓦ぶき平屋建ての206平方メートルで、正面の格子戸と虫籠窓(むしこまど)が特徴。1968(昭和43)年に一度、主屋の内装を改築したものの、ほぼ当時のままの形を残す。蔵は主屋の奥に設けられ、木造2階建ての16平方メートル。
答申にあたり同家を調査した「名張・まちづくりの会」では、主屋、蔵ともに建築当初から改築も少なく保存状態も良いことに加え、藤堂家城下町の商家として、初瀬街道及び城下町の景観形成になくてはならない建物であることから「国土の歴史的景観に寄与する」として所見を述べている。
引用元:伊賀タウン情報YOU